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10ヵ月

3月11日の東日本大震災から、10ヵ月が過ぎました。

年が明けてから、初めて迎える11日。
なんとなく落ち着かない一日でした。

被災地以外の場所で、どれだけの人があの日に
思いを馳せてくれたのでしょう。

どれだけの人が、今日が10回目の11日だと
覚えていてくれたのでしょう。

きっと1ヵ月前より、その数は少なかったはずです。
そして1ヵ月後は、より少なくなっていることでしょう。

どうしても記憶は風化していくもの。

それをつなぎとめようと、被災地にいる人間は日々、
必死にそれぞれの想いを発信しています。

その想いが、どうか一人でも多くの人に届きますように。

2011年には終わってほしくありませんでした。
2011年が終わることで、震災がより遠くになってしまい
そうだったから。

年が明けても忘れないよという言葉をいただく一方で、
風化はスピードを増して。焦りと怒りを覚えました。

だからこそ、より強く、より長く、伝えていきたいと思います。

新幹線の中で被災して、長時間車中に閉じ込められて。
なんの情報も得られないまま、数時間してようやく得た
ふるさとの第一報は、「相馬市、壊滅状態」でした。

あの日あの時の絶望は、今でも鮮明に覚えています。
あの日あの時の絶望は、生涯忘れられません。

救助されて避難所で初めて映像を見て、

「この世の終わりがきた」

そう覚悟しました。

今でもその覚悟は続いています。

私たち福島人は、これからいろんなものを諦めて
いかなければならなくなるのでしょう。

それは生まれ育った町で生きることだったり、
夢を追い続けることだったり、結婚して家庭を
持つことだったり、健康に生きることだったり。

いつかは命を諦めなければならなくなる日が来るの
かもしれない。心身の健康は日々害されてるのだから。

それでも、ただひとつ、どうしても諦めたくないもの。

それは、ふるさと。

他の何を諦めても、ふるさとだけは諦めるつもりは
ありません。

いつか必ず、ほんとうの空を取り戻すその日まで。

それが、震災10ヵ月目の私の誓いです。

犠牲になった人々の分まで。ふるさと復興のために
尽力していきたいです。

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