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11回目の、14時46分

2月11日 14時46分

黙祷。

今は穏やかな海に向かって手を合わせる人。

離れがたい故郷や遠く離れた避難先で手を合わせる人。

心のなかでそっと祈りを捧げる人。

それぞれが、それぞれの想いを抱えて、
それぞれの場所で迎えた、11回目の11日。

年が明ける頃から、「震災から間もなく一年」っていう声を
よく聞くようになったけど。まだ10ヵ月を、11ヵ月を迎えて
ないよって思ってた。

私たちにとって、一日一日がとても大事。
私たちは、一日一日を生きるのが精いっぱい。
だから、そんなに急かさないで。

ずっとそう思ってきた。
今もそう思っている。

11日の14時46分は、すべての時が止まる瞬間。
息をすることさえ忘れてしまう。

それだけ、あの日のことは、大きな出来事だった。
簡単に言葉では言い表せない経験だった。

それは今も現在進行形。

いたずらにただ時間だけが過ぎていく。
まだ何にも終わっていないのに。

11日を迎えるたびに、悲しみ悔しさだけが増えていく。

でも、それと同じくらい笑顔も増えていけばいいなと思う。

まだまだあの日のことは、受け止めきれていない。
進んでいるようで、立ち止まったままの自分がいる。

でも、それでいい。

悲しみとしっかり向き合おうと決めたから。
悲しみと向き合うスピードは人それぞれだから。

今日は一日、気が済むまで悲しみに暮れていた。
そうすることで、少し、また少し前に進める気がするから。
そうしなければ、少しも前に進めない気がするから。

いつか心から笑うために。

今は思いきり泣こう。

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